...06/29
父さんと母さんのいる実家へアイズを連れて挨拶に行った。
引っ越し。手伝いも来てくれた。次の非番の時には学院で手伝いを。
ギルっしーにも出くわした。最初は凄ェ腹立ったけど、でもあいつはオレのファンとか言ってくれてて、結局みんな愛されてる証拠だって知って。
悪い事しちゃったな。今度、謝らなきゃ。

な？
オレは幸せ者だ。

これから、ずっと一緒だよ。

＊

...06/28

オレはギルっしーを駆逐する。

＊

朝、ポストに手紙が入ってた。
……ギルっしー……。

詰め所に行く途中の浜辺に木彫りのてるてる坊主がいた。しかもでかいのがいっぱい。みんな同じ顔だった。
なんだあれすごくこわい。
速攻逃げた。
心臓止まるかと思った。

（以下、てるてる人形から逃げた朝の詰め所内会話。自分を散々パシッてきてたNPC団員相手に。）
「――うわあああああああ！！！（エクストリーム出勤）」
「おー。やけに早いなギルバート。もしかしてめっちゃやる気満々？ そうなんだろ？ よし！ 早速この書類と裏通り詰め所の掃除をやって貰いた――」
「あああああうッッせェェよ！！ 今巨大なてるてる坊主共が浜にッ浜にいたんだよふざけんな！！ 超恐かったからマジないから！！ いちいち仕事仕事やってられっかばああかああああｒｙ（以降、訳もわからぬ理屈で八つ当たりの如くパシリ団員に逆ギレしてたとか何とか……。）」
（……とその後と言うもの、他の団員もパシらなくなったりしてわりと平和な日常業務に戻ったという。）
（そんな無理矢理感を醸し出しつつ、通常運転に切り替えだ！）

＊

...06/21
……修学旅行、だって。
壊れる前のあの頃だったっけ。オレも行った事、あったな。
懐かしい。

しかし、ギルっしーって何だよ。いい加減増えすぎだろどういう事だ。

イエローの運命には逆らう。
オレが自警団（ピュア）ブラックだ。

癒やし系、なんて初めて言われた。

頭痛にはナツメグ。食べ過ぎ注意。
商店街の隅、ガラスのランタンが目印。スーリ・バザール。スパイスいっぱい。

睡眠大事……。睡眠大事……。

＊

……また、厄介そうな話が飛び込んできたな。
まァ、確証はないらしいけど。
しかし、あいつがあっちに行っていたとはな。何だかんだで忙しそうだ。
気休めになるかはわからないが、そのうち飯でも。なんて。

＊

ずっとやろうやろうと思って出来ていなかった依頼ひとつ。
作れなくもないらしい。良かった。後日改めて相談。
ツユクサの押し花の予約票。

＊

...06/06
平和な世界なんて無理だ。
犯罪のない世界なんて無理だ。
減らす事は出来ても、一切合切なくすのは無理だ。
平和も平等も正義も悪も幸せもどの定義も曖昧なくせに、何を。
キレイな夢物語だよ。

「感情のない機械」
そんなヤツらが、な。

考えても暗くなるだけなんだよなァ、コレが。
でも考えなきゃいけない時もある。
……次、あった時にでも考えてやるから。
今はずっと、目の前の事をやってりゃァいい。未来の事なんて、判らない。知らない。
ただ、警戒だけはしておく。

……
眼帯。オッドアイ。アルビノ。背中に返り血、チュウニ・コート。オレの右腕。
よーし、チュウニ・キングになるぞー！