（何者かに拉致されたと思われる同僚ステラ捜索と救出の為赴いた、犯罪者の街「デザートベイン」現地での記録。
メモ帳の片隅に汚い走り書きを綴る。取得した情報も此方。）

（報告用に書いた乱雑なメモ。これを元に報告書も作っているとか何とか。）

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＜謎の影＞（6/7の調査結果、全て聞き込み）
　・目撃情報：森（ベガ）、蒼水晶の洞窟（アデーレ）、魔法練習場（イグナイト）
　・段々増えていく影。謎の金髪碧眼の青年（影の正体？）。
　・「人間も本能に忠実なら賢くなれた」「街に僅かな歪みを見つけられる」「楽しい街」　質問には答えず。黒い目玉のようなものを呼び出した。
　
　・今のところ被害報告はなし。であれば、あまり自警全体で大きく動く事はまだなさそう？
　・物理攻撃が通じないならば魔法はどうか？ 或いは青年には？

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＜ブレーデ＞
　・ブレーデと名乗る集団が街頭演説を行っているらしい。
　・メンバーで判明しているのはシルクハットを首まで被っていて（？）素顔が見えないというハイヌリッヒと名乗る人物。
　・オートマトンと呼ばれるモノに労働を全て任せ、人間は平和かつ自由、平等に暮らす事を望んでいる。
　・しかしその主張に従わなければ実力行使に出る。そこが所謂過激。
　・自警団への勧告をするという宣言も聞いたらしく、
　内容としては「自警団組織を解体し、自分達（ブレーデ）の一員にならなければ実力行使を行う」と言っていた様子。
↑アークからの情報。

　・6/6　ハイヌリッヒが詰め所に現れる。街に資金援助を頼んだが断られたから揉めた、らしい？
　・オートマトンには意思が存在せず、作るには資金が必要。集めるのも目的の様子？
　・今後も注意が必要と思われる。

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＜海辺で謎のカラス？の襲来＞（6/1朝）（レインからの報告）
　・被害者はレインと市民がもう一人。怪我人はなし。
　・人語のようなものを喋った。レイン曰く意思を持っていたのではないかと。
　「ホシイ、ホシイ」「クレテヤロウ」
　・斬ったら消えた事から、生物ではなく何者かの使い魔か魔物と思われる。
　・レインが討伐した際、妙な石を落としたらしい。

（提出→血のような赤色が混じった黒い石）

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仕事関係で困ったら依頼相談
→アキト、アルテミシア

《囚人ラクリモーサの労働希望申請書》

申請者：　ギルバート・シルヴェスター　　所属　：　「第六捜査隊」一班
申請日：　02.01

期日　：　未定　（囚人の日光浴時間外を考え、早朝か夜を希望）
場所　：　街中自警団詰め所内裏庭

内容　：

『概要』
アイザック団員に掛かった「呪い」をラクリモーサの魔法によって祓って貰う。
危険な呪いで、その進行具合は現在酷く悪化しており、本人は体調をも崩している。早急に祓わなければ命に関わる。
また、その呪いはラクリモーサの力でしか祓えないもので、彼女でなければ成し得ない。
つまり、彼の命は彼女の魔法でしか助ける事が出来ない。
この労働時のみ"囚人の拘束具を外す"というそう事例のない行為に及ぶが、此れは一人の団員の命に関わる事柄でもある。
今回の申請が通る事を強く望む。

『詳細』
・魔法によるもの故、実行時のみ、ラクリモーサに取り付けられた魔力封印の拘束具を外す。
・これまでの彼女の姿勢から見ても脱獄行為に及ぼうとする事は考えにくいだろう。
　しかしながら、念の為、監視の自警団員を裏庭内の四隅や詰め所出入口等に数名配置する事を希望。
・また、便乗脱獄の防止として、他の囚人が裏庭への日光浴等に出られぬ時間帯にし、全牢屋の警備を厳重にして頂きたい。
・アイザック団員に掛かっている呪いは闇の属性を持つが故、聖術師の団員数名に要請して、聖属性の結界も裏庭内に張って貰いたいと考えている。
　前例としては、昨年秋に発生した悪魔メフィストフェレスによる事件時に詰め所に張られたものと同類のものを望む。
・そして今回、呪い祓いの補助として同意を得た市民にも協力して貰う事も考えている。

備考　：
第六捜査隊所属ではあるが、此れは部隊としてではなく、あくまでも「一団員個人」としての囚人労働申請である。
無論、有事の際の責任は自分自身が負う。有事など起こらぬよう最善の防止を努めるが、　
もし、　何か起こってしまったその時は、責任は全て自分に負わせて貰いたい。
実行前には本人達と一度打ち合わせをする予定で、そこでまた変更内容等が出来れば、
追って内容の変更の申請をしなおそうと考えている。


以上を申請とする。

実際に遭遇した際の対話や被襲撃者達からの聴取などの情報収集で得た、
襲撃犯《マーシレス》についての捜査情報。