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図書館、資料館に書き溜めてきた日記やSS(小説)を保管するところ。
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(2014.02.15 儀式場跡地にて。直後寝込んだ時期に受け取った私書などを元にした、後日談集その2。)

 彼が外出等でか不在の時を見計らうかのように転送されて現れた一通の手紙。
 ポスンッ、と顔に落ちた。
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(2014.02.15 儀式場跡地にて。直後寝込んだ時期に受け取った私書などを元にした、後日談集その1。)

 ――わらわれている。

『――――』

 囁き。叫び。
 締め付けられるような息苦しい感覚。
 凍りついてしまうような寒さ。
 真っ黒で真っ赤でいろんなものがぐちゃぐちゃで、

 けれど、どこからか仄かに感じる温もりで、それらは消えてなくなった。

 その繰り返しだった。

(2013.10.12 悪魔の遊戯イベント、裏通りにて。当時の戦闘時の心境の細かい描写。)

 アンデットの心臓を貫いた時だ。
 そう、"殺した"時だ。既に死人であろうが、確かに心臓にまで剣の刃が入り込んで、"殺した"のだ。
 全身に迸るような、精神の奥底を揺さぶられて、ふるわされる感覚。
(2013.06.15 自警団詰め所放火事件イベント、自警団詰め所/森にて。後日談の帰宅途中。心情整理用途も兼ねていたからかとてもだらだら長文です、注意。)

 夕暮れの騒動も一段落し、こちらの麻痺毒も解け動けるようになれば。近郊の森の詰め所を後にして、港町へと帰る。
 当然ながら、とっくに暗くなっていた。夜。月明かりがあるはずもない、雲の覆う空。
 晴れる日が少ない今月。今日も今日とて降りしきる雨の道を歩く。夕飯を作る気力もなく、ベヒモスバーガーの紙袋を片手に。うっかり洗い損ねた、乾いた返り血で所々赤いままの黒と金の制服、……ベヒモスで購入した際に店員や周りの客がぎょっとしたに違いない。そんな事もお構いなしに買っていたのか自分は、と気付いたのは店から出てだいぶ時間も経ってからだ。それほどまでに思考が回らなくなっていた。今はようやっと、少しだけ回復してきたのだろうが。
(2013.04.28 川沿いの遊歩道にて。自警団寄宿舎内での後日談。→更なる後日談集「混濁の行く末」)

 食事が喉を通らない。普段はあれほど食べるのに。いつか彼に振る舞うと決めて練習しているオムライスはまだ、沢山残って。
 あまり眠れてもいない。
 寄宿舎の自室にただ、一人。勤務時間の真っ昼間、他の部屋の団員は殆ど出払っている故に、とても静かだ。窓の向こう、下の街中の方から喧騒が微かに聞こえてくるのみ。
 散らかっている物たちを無意味に蹴り飛ばす。巡り続けている思考が、もう何だか。わからない。
 昨日の事、一昨日の事、……
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